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執筆者の写真里恵 菊田

思い込みを捨てる


「なぜ思い込みを捨てるのか」の脳科学

夢をかなえるために必要な4ステップ

できないというの思い込みをなくす

言葉にする

イメージする

行動する

であると前回の記事に書きました。

ではなぜ思い込みをなくす必要があるのか、についてお伝えします。

そもそも、なぜ「できない」の思い込みをなくす必要があるの?

それには脳の構造が関係しています。毎日、人は五感から莫大な量の情報を得ています。目から映像、耳から音声、舌から味…その中から自分に必要なものとそうでないものに振り分け、情報を処理しています。

もし全ての情報を記憶・認知させようとすると、脳にはものすごいエネルギーが必要となり、その量は人間を餓死させてしまうほどだとか…

脳はこれを防ぐために、不必要な情報は見えなくさせ、必要な情報だけを取り入れるような構造になっているのです。それらの機能のことを

不必要な情報を見えなくさせる ... スコトーマ(心理的な盲点)

必要な情報だけを取り入れる ... RAS(ラス  網様体賦活系)

といいます。

「サッカー選手になりたいけど、自分にはきっと無理だ」と思っている人がいるとします。この状態のとき、スコトーマが働いて「サッカー選手」になるという情報を隠し(心理的な盲点の中に押し込む)、RASが働いて「自分には無理だ」を正当化させる情報を探し始めます。

才能がないからできない...

十分なコーチをつけるほどのお金がないから…

という具合に。

では、上記の考えを捨て「できる」を考えると…もうお分かりですね。脳は「サッカー選手になる」情報をスコトーマから外し、これを必要な情報として認識します。そして、RASは「できる」のための情報を探し始めるのです。

ではどうやったら「できる」と思えるようになるのか

わかっているけど、そんなにすぐ「できる」なんて思えない...

という声が聞こえてきそうです。それもそのはず。私たちの脳の無意識の領域の奥深くに「サッカー選手になるのはとても大変なことで、普通の人間が簡単にできることではない」という思い込みが浸透しているからです。

この脳の無意識の領域のことを「潜在意識」といいます。

たとえば、皆さんはテレビを見ながら食事ができますよね。テレビを見ていても「まず左手で茶碗をもちあげて、右手で端を持ち....」など考えなくても自然とご飯が食べられる...このように無意識で自然と行動ができるのは「潜在意識」の力によるものです。繰り返し繰り返し行われた行動が

自然と、意識することなく

行動できるのは、潜在意識の中にその行為・考えが刷り込まれているからなのです。

「潜在意識」には小さいころから両親・先生に言われたことや、テレビなどからの情報が何度も何度も刷り込まれています。古くは太古の原始時代や人間になる前の細胞の記憶まで刷り込まれている...という説もあります。私たちは知らないうちにこの「潜在意識」に刷り込まれた情報...つまり「思い込み」を通して物事を見ているのです。

大げさに言うと、潜在意識に刷り込まれた「思い込みという曇った眼鏡越しに世界を見ている」ということ。

「できない」を「できる」に変えるには、潜在意識に刷り込まれた、「できない」という思い込みの曇った眼鏡を変える必要があるのです。過去数十年間、脳に刷り込まれた情報をガラリと変えるのは難しそうですが....

実はこれを最短で変えることができる方法があるのです。

次回はその具体的な方法についてお伝えします。


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