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執筆者の写真里恵 菊田

ドリームキラーの洗脳


やさしさの洗脳から解放され、コンフォートゾーンを作り変える

夢をかなえる4ステップの第一歩として、「できないという思い込みをなくし、できると思う」ことが必要であると書きました。そして一瞬でその思い込みを捨てる方法についても書きました。

それでもまだできると思えない、思い込みを捨てられない…という人々の周囲には、その思い込みを強化させる存在が多数いるということをご存知でしょうか?

なぜ思い込みを強化させる存在について知らなければならないの?

その存在を知り、対処法を知ることであなたを「できない」という洗脳から解放させることができるからです。

その存在とはなに?

ドリームキラーと呼ばれる、あなたの夢を打ち砕き、やる気をなくす力を持つ人々のことです。「どうせ叶うわけがない」「失敗して借金だらけになったらどうするんだ」とできない理由をたくさん並べてくる人々のことです。

「夢をかなえる」という状態は現在自分がいる世界・環境から飛び出し、まったく別の世界・環境に行くということ。

「アイドルになりたい」という夢を持った女の子がいるとします。リビングでお菓子を食べながらテレビを見ているのが現在の状態であれば、そのテレビの中のスタジオで歌を歌っているのが夢をかなえた状態ですね。

現在、自分がいる環境、快適な世界のことを心理学・脳科学で「コンフォートゾーン」と言います。文字通り「居心地のいい場所」。夢をかなえた状況・環境というのはこの「コンフォートゾーン」の外側にあります。あこがれているだけの、まだ行ったことがない世界。家族も友人も知り合いさえもいない、まったくの未知の世界。「夢をかなえる」とは現在のコンフォートゾーンを「新たな別の場所に作り替える」という作業でもあります。

上の例で言えば、「スタジオで歌を歌っている」状態が自分にとって居心地よく、日常だと感じられるようになること。これがつまりは「夢がかなった」状態です。

現在のコンフォートゾーンの中にはあなたの家族・仲間・先生や同僚がいます。彼らはあなたのことを「仲間であり、本当に大切な人」だと思い、必要としてくれています。それなのに、あなたが「夢を実現させたい」と聞いて不安・焦り・やさみしさ・嫉妬を感じるでしょう。

自分たちのコンフォートゾーンからいなくなってしまう…

挑戦と失敗を繰り返して苦労するのではないか…

誰かに騙されたりするのではないか…

と心配になり、現在のコンフォートゾーンにいるように(夢をあきらめるように)と説得してきます。その中の多くは悪意というよりあなたを思う優しさからきています。

ですが、現在のこの快適な世界にいては自分の夢をかなえることはできません。優しいドリームキラーの洗脳を振り払い、新たな未知の世界を「コンフォートゾーン」に位置付ける必要があるのです。

どうすればドリームキラーの洗脳から解放されるのか?

第一に、現在のコンフォートゾーンの人々、つまり周囲の人々が言っていることは本当か?と疑うこと。

「この成績では〇〇大学は合格できない」「頭が悪いと金持ちになれない」とか。これらの意見は過去のあなたを評価したものやドリームキラーの経験をもとにしているので、「未来のあなた」に必ずしも適応するものではありません。

第二に、自分の夢を語らないこと。特に家族はあなたの変化を拒む傾向にあります。それは自分のそばにいてほしいからです。あなたの変化を心配して全力で夢を阻止しようとするかもしれません。

今すぐどうすればいいの?

ドリームキラーがいる現在のコンフォートゾーンではなく、新しいコンフォートゾーン…つまり自分が行きたい場所・叶えたい夢を実現させた人の意見に耳を傾けることが大切。これにより今まで想像できなかった「新しいコンフォートゾーン」が少しずつ見え始め、脳が自分にとって必要な情報は何か、と「新しいコンフォートゾーン」の情報を勝手に集めてくれるようになります。この脳の働きをRAS(ラス:網様体賦活系)と言います。

ドリームキラーの言葉はありがたく受け流し、新コンフォートゾーンを目指していく…これが夢の実現に必要なことなのです。


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