明日やろうは〇〇やろう
最後の日に何を思う
20年くらい前でしょうか…「ダイエットは明日から~~♪」というCMがありました。
「やせたい気持ちはあるけれど、今日は疲れているし、脳に甘いものが必要だし、ダイエットは明日にしよう…」と思ってダイエットを伸ばし伸ばしにしてしまうという経験、ありませんか?もちろん、私にもあります。
他にも「試験勉強をしなければいけないけれど、眠いから寝てしまおう…」とやらなければいけないことを先延ばしにした経験はないでしょうか?
本来、人間の中には「短期的な快楽を選ぶ」という本能があるといいます。狩猟時代…食料が毎日入手できるとは限らない過酷な時代には、今、目の前にある食事をとらないと明日にはその食糧は腐ってしまうかもしれないし、誰かに食べられてしまうかもしれない。疲れたら体を休め、体力を回復させないと死んでしまうかもしれない。その為に食欲・性欲・睡眠欲を満たす…つまり「短期的な快楽を選ぶ」ということが生命を維持していくため・子孫を残すために必要な本能であったのです。現在でも、動物としての私たちの潜在意識の中にはこの本能がまだ残っており、つい「短期的な快楽」に流されてしまう傾向にあるのです。
ですから、努力しなければならないことよりも食べる・寝るといった快楽に流されてしまうので「明日やろう…」になってしまうわけなのですが、夢を実現させるために本当に「明日やろう」でいいのでしょうか?「あること」を考えると「明日やろう」という先延ばしの気分を変えることができるのです。
なぜそれを知る必要があるの?
そのことを考えると「明日やろう」という気持ちが消え、時間は有限であることに気づき、目標や夢にむかって動くパワーが沸いてくるからです。
その考えとは何?
「Begin with the end in mind. 」です。「7つの習慣」というベストセラー書籍にも登場する言葉ですが、心の中に終わり(人生の最後の姿、物事のゴール)をイメージしてから物事を始めようという意味。
死は特別なものでなく、すべての人に平等で必ずやってくるものです。
あなたの寿命は誰にもわかりません。人生100年時代と言われ、平均寿命と自分の年齢を比較し「私の寿命はあと〇〇年くらいかな~」と計算しているかもしれませんが、本当にそうでしょうか?自然災害や事故、病気など…いつ自分の命が終わりを迎えるのか、本当は誰にもわかりません。そしてあなたの寿命と同じように、目の前の大切な人の命の時間も、いつ終わりがやってくるかわからないのです。
私なんて、朝、子供の支度が遅いとイライラしてしまいますが、そんな状態で朝分かれてもし自分が交通事故で突然死んでしまったら…
そんなどうでもいいことで怒らなくてもよかった。もっと抱きしめてあげればよかった。実家の父や母にももっと親孝行したかったな~。バリも行けばよかった…と死んでからあの世で思うでしょう。
ラジオで聞いたのですが、モデルの萬波ユカさんはもともと手術を担当する看護婦さん。患者さんの生と死にいつも直面し、患者さんが「もっとこうすればよかった」と言うのを聞いて、自分の人生悔いのないように生きたいと思い、昔から憧れていたモデルにチャレンジしたそうです。
終わりの気持ちを思うと、今自分がやりたいこと、人に与えたいもの、人生の目的がはっきりと見えてきますね。
「明日やろうはばかやろう」
こんな言葉を聞いたことはありませんか?自分の命が限りあるものだと気づくことができれば大切な時間をおろそかにせず、「明日やろう」ではなく小さくてもいいから「今やる」と決断して踏み出すことができるのです。
あなたは「いつかこうなりたい」「いつかこれをやりたい」と思っても遠ざけている夢はありませんか?
時間は有限だと知り、毎日後悔の無いようにいつかではなく「今」やってみませんか。